蚊はなぜ人を刺すの?

蚊はなぜ人を刺すの?

蚊はなぜわざわざ危険を冒してまで人の血を吸いに来るのでしょうか?

 

蚊が人を刺す理由は、蚊は産卵のために高タンパクな血液を必要とするからです。多くの種類の蚊は、血を吸わないと産卵をすることができないんですね。このタンパク質がアミノ酸に分解されることによって、蚊の体内のアミノ酸濃度が高まると卵の発育がスタートします。

 

子供を産むために血を吸っているとなると、蚊を退治するのは少しためらってしまいます。しかし、蚊はかゆみや感染症などを残して行くため、残念ですが無抵抗で血を差し上げるわけにはいきません。

 

このページでは、蚊の生態について詳しく紹介していますので、蚊の生態を良く知って、虫除け対策に役立てましょう。

 

人を刺すのはメスの蚊のみ

蚊の主食は植物の糖分や花の蜜・果物です。オスの蚊もメスの蚊も、この主食の植物からの栄養源だけで十分に一生暮らして行くことができます。

 

しかし、メスは産卵のためにタンパク質を必要とします。そのため、人の血を吸う吸血鬼と化すのは交尾を終えたメスの蚊だけなんですね。

 

まだ交尾を終えていないメスの蚊は、人の熱や匂いなどの吸血の誘因要素にも全く反応をしめさないようです。

 

ただし、蚊の中には無吸血産卵を行う種類も少なくない数が存在します。また、チカイエカなど、一度目の産卵は無吸血で行うことができるなど変った特徴を持つ蚊もいます。

 

蚊は一度の吸血で数百の卵を産む

メスの蚊は一度の産卵で100-200個の卵を産みます。これは蚊の種類によっても異なりますが、一度血を吸われると新たに数百匹の蚊が誕生すると考えると困りものですね・・ メスの蚊は死ぬまでの間に数回の産卵を行いますが、このたびにドンドンと蚊が増えていくことになります。

 

では、その間にメスの蚊はどこでオスの蚊と出会って交尾をしているのでしょう?

 

実はメスの蚊にとって意味のある交尾は、最初の一回だけなんですよ。一度の性交で得た精子を受精嚢という袋にためておくことができるので、産卵のたびに交尾をする必要はありません。

 

そのため長生きできる環境が整った場所では、一度だけの交尾で何度も産卵をすることが可能なんですね。

 

蚊の種類によって嗜好性がある

蚊は産卵のために血を必要としますが、その対象に人が選ばれるのはなぜなのでしょうか?血液の流れる生物は人以外にも多く存在するのに、なぜ好き好んで人を狙ってくるのでしょう?

 

実は蚊にも嗜好性があり、人の血を好んで吸血する種類がいるんですね。

 

人の血を好む蚊以外にも、蛇や蛙などを好む冷血動物嗜好性や、馬や牛などの大きな動物を好む大動物嗜好性など蚊にも好き嫌いがあることが分かっています。

 

ただし、これはあくまで好き嫌いの問題なので、対象の生物がいない場合は冷血動物嗜好性や大動物嗜好性を持つ種類の蚊も人を標的にします。この色々な生物から吸血するという特徴のおかげで、感染症の問題がより大きくなってしまうんですね。

 

蚊を増やさないために蚊対策は万全に!

蚊を根本的に対策するには、蚊を退治することの他に、血を吸われないことがあげられます。

 

先ほど説明したとおり、メスの蚊は一度の産卵で数百の新たな蚊を生み出しますが、これには血が必要です。そのため、私たち一人一人が血を吸われなければ、生まれてくる蚊の数はとても少ない物になります。

 

虫除けスプレーや蚊取り線香など、さまざまな虫除けグッズがありますので、それらの虫除けグッズを上手く使って虫除け対策を行いましょう。